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スタッフ・学生の募集に関して

 Research のページにもあります通り、私たちは現在、悪性脳腫瘍の根治を目指して様々な方向から研究を行っています。ですので脳腫瘍はもちろん、がんの基礎研究に興味を持つ様々なバックグラウンドの方に、スタッフ・学生として研究室に参画して頂ければと考えています。

 我々の主たる研究対象である脳腫瘍について簡単にご説明させて頂きます。まず、脳腫瘍には原発性脳腫瘍(脳の中で発生する腫瘍)と転移性脳腫瘍(脳の外で発生した腫瘍が脳に転移したもの)があります。

​ 原発性脳腫瘍には髄膜腫や下垂体腺腫、神経膠腫、髄芽腫など、良性・悪性のものを含めて様々なタイプの腫瘍が含まれますが、その発生頻度は人口10万人あたりおよそ20人/年です。これらのうち悪性腫瘍(がん)が占める割合は約3割と報告されていますから、悪性脳腫瘍の発生頻度は人口10万人あたりおよそ6人/年となります。それほど頻度の高いものではありませんが、その予後は極めて不良です。例えば、最も頻度の高い原発性悪性脳腫瘍である神経膠芽腫(グリオブラストーマ)は、最善の治療を尽くしても生存期間中央値が1年半に満たないのが現状です。

 一方、転移性脳腫瘍の頻度は原発性悪性脳腫瘍よりもはるかに高く、その実数は把握されていません。転移を有する全固形がん患者の10%程度に脳転移が認められたという報告もあります。現在、日本人の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで死亡していることを考えると、転移性脳腫瘍の克服は現代のがん研究が取り組むべき喫緊の課題と言えます。実際に転移性脳腫瘍の患者数は近年徐々に増加しており、その予後も不良です。

 さらに、これら脳腫瘍は他の臓器のがんと異なり、重篤な神経症状(歩けない、話せない、性格が変わる、など)を呈しうることも大きな問題です。脳は取り替えることのできない、人間の本質とも言える臓器です。脳を守ることは医学が取り組むべき普遍的課題であると私たちは考えています。

 平田研究室では現在、神経膠芽腫(グリオブラストーマ)と転移性脳腫瘍(肺がん・乳がん・メラノーマの脳転移)に対する根治療法の開発を目指して研究を行っています。特にがん細胞の生存を支える周囲の細胞や構造、分子、物理環境(これらを総称して腫瘍微小環境と呼びます)を標的として、がん細胞を死滅させる手法の開発に取り組んでいます。研究手法はマウスモデルと初代培養細胞株による共培養系を中心に、最先端の顕微鏡を用いたイメージングや生化学実験、遺伝子解析、バイオインフォマティクス、数理モデルによる検証など、多岐に渡るアプローチを用いています。将来的にはこれらの研究を通じて得られた結果を様々ながん種や臓器の腫瘍微小環境研究に発展させ、外科的に根治を得ることのできないがんをも治癒しうる革新的な治療戦略を開発することが、研究室としての目標です。

​ がんの根治に挑戦したい、あなたの参加をお待ちしています。

大学院生の募集

 修士・博士課程の大学院生を募集しています。当研究室へは以下からの入学が可能です。

 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 医学博士課程 http://www.med.kanazawa-u.ac.jp/doctor/index.html

 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 医科学専攻修士課程 http://www.med.kanazawa-u.ac.jp/master/index.html

 金沢大学大学院 自然科学研究科 博士前期課程 http://www.nst.kanazawa-u.ac.jp/admission/index.html

 また現在、修士・博士課程に在籍中で、当研究室の研究に興味のある大学院生の相談も受け付けていますので、まずは平田まで

ご連絡下さい。

​ 金沢大学がん進展制御研究所では日本学術振興会特別研究員(DC)への応募や、RA(リサーチアシスタント)による雇用など

経済的なサポートも積極的に行っております。研究室の見学は随時行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

学部学生の募集

 研究に興味のある学部学生を随時募集しています。主に医学部・理学部・薬学部の学生を対象と考えていますが、がんの研究に興味を持っているなら、どの学部の学生でも受け入れます。がんに関する基礎的知識はもちろん、実験はピペットの握り方から指導します。また修士・博士課程への進学を考えている場合は学部学生であっても独立した研究テーマを与え、研究室のミーティングにも参加して頂きます。ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

技術補佐員の募集

 生化学実験や細胞培養、マウス飼育など、研究活動のサポートを行って頂ける方を募集致しております。詳細は平田までお問い合わせ下さい。

博士研究員の募集

 当研究室のスタッフとして脳腫瘍研究にご参画頂ける研究者を募集しています。日本学術振興会特別研究員(PD)等の外部雇用資金獲得が必要となりますが、申請書の作成も含めましてサポート致します。また当研究室の研究費獲得状況によっては特定研究員としての雇用も可能です。ご興味のある方は、まずは平田までご連絡下さい。

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金沢大学がん進展制御研究所
​腫瘍細胞生物学研究分野 平田研究室

Division of Tumor Cell Biology and Bioimaging
Cancer Research Institute of Kanazawa University
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